Y. & SONS × Graphpaper

常に時代のスタンダードであり続ける大人のための上質なワードローブを提案するGraphpaperと、日常に「わざわざ、きものを着る」という非日常を提案するY. & SONSが2019年春夏シーズンより手を組み、新たな形のきものを作り続けています。

2018年夏、Graphpaper のクリエイティブディレクター南貴之さんのお声掛けをきっかけとし、Graphpaper の展示会に伺いました。互いの精神性やものづくりの話を様々する中で、それぞれの特徴を活かしたきものを作ることになりました。

プロジェクトスタート当時、南さん率いるGraphpaperチームの方々とともに片貝のさんちを訪問し、Y. & SONSのものづくりをご紹介しました。

誰もが簡単に着られることを目指して2017年にリリースしていたボタン付きのビーチゆかたのノウハウを基に、Graphpaper のシェフパンツのディテールを取り入れ、帯を使わずに着られる新しい形のきものが生まれました。

きものの前合わせはボタンで留め、帯代わりには、Graphpaper のシェフパンツに用いられるゴムベルトを取り付けました。ゴムベルトのベルクロとゴムでフィット感を自在に調節でき、左右にあるボタンが着崩れを防ぐことができます。

きもの

2019年春夏シーズンでは、旧式のシャトル機で丁寧に織られたGraphpaper オリジナルのウールギャバジン生地を用いて製作。
その後、伸縮性のあるストレッチカルゼ生地、夏にも着やすいリネンキュプラ生地、適度なハリ感からシワになりづらいハードフランネル生地と、シーズン毎に様々な生地を使って製作しています。

羽織

2022年秋冬シーズンからきものに加え羽織も展開し、幅広いスタイリングにご着用いただけるようになりました。
ヴァージンウールを100%使用した軽い着心地と暖かさが特徴のフリース生地や、染色時間を⾧くし「黒より黒い」を目指した濃い黒色で、柔らかさと光沢感が特徴の朱子織りのドスキン生地は、羽織として製作しています。

セットアップ

Y. & SONSではきものを現代の生活に取り入れていただけるよう、羽織とパンツを同じ生地で揃えたセットアップスタイルを提案しています。
2024年春夏シーズンには、コラボレーションきものの基となった、シェフパンツをY. & SONSのためにお作りいただき、羽織とパンツのセットアップで着ることができるようになりました。 従来のシェフパンツのシルエットをスリムにしたタイプと裾幅を広げたシルエットの2タイプをリリースしています。

2024年秋冬シーズンは、2024年春夏シーズンに続き、セットアップを3種類リリースし、着用時期に合わせて、ご提案できるようになりました。

インナー

ヘンリーネックTシャツ

和装には“⾧襦袢(ながじゅばん)” というきものインナーがありますが、より気軽で身近なインナーとして、ヘンリーネックTシャツを共に開発しました。
2019年春夏シーズンでは、きものに加え、日本の伝統的な吊り編み機で作られたヘンリーネックTシャツをBLACKとWHITEの2色でリリース。その後、GRAYも加わりました。
吊り編み機で作られていることによって、脇の縫い合わせがないためストレスがなく、胸にダブルポケットを施し、本来ポケットのないゆかたを着用した際に財布や携帯を収納できる仕様です。

2024年春夏シーズンには、素材を変更し、アメリカンシーアイランドコットンを使用したフライス素材のヘンリーネックTシャツをリリース。 シルクのような光沢があり、繊維に含む油脂分が多いためソフトで滑らかな着心地で、吸水性も抜群、通年を通して活躍する究極のインナーです。

タートルネックTシャツ

2022年秋冬シーズンにはGraphpaper秋冬シーズン定番のウォッシャブルウールで作られたタートルネックTシャツのBLACKをリリースし、翌年に新色GRAYもリリース。
ウールの中でも最高級のエクストラファインメリノを使用し、防縮加工を施し、水洗いが可能で着用後の毛羽立ちも起こりにくいのが特徴です。

ステテコ

アメリカンシーアイランドコットンの風合いや肌触りがとても良いことから、ヘンリーネックTシャツに続いてステテコを製作。ステテコは直接肌が触れることを防ぎ、汗などの汚れからきものやゆかたを守ります。
アメリカンシーアイランドコットンは静電気が起きにくく、足運びも快適です。

コート

2023年秋冬シーズンにGraphpaperとのコラボレーションでは初となる、きものの上から羽織ることのできるコートをリリースしました。
きものと合わせても快適に着用できるように、肩山の調整や、袖の縫い目の曲線にこだわり、打ち合わせを何度も重ねて完成しました。 繊維が細くて⾧いスーピマコットンを使用したことで、なめらかな肌触りで、落ち感のあるシルエットです。

2024年秋冬シーズンにリリースしたバルカラーコートは、ドライタッチで耐久性のあるしっかりとした風合いの生地で、製品の状態から縮絨加工を施すことで、生地に生まれる歪みやシワ、擦れやアタリが特徴です。 また、ステンカラーコートは、ダブルメルトン生地を起毛加工しているため、柔らかい風合いで保温性が高く、暖かいのが特徴です。 内側にはショルダーストラップが付属しており、肩に掛けて持ち運びができるため、コートを脱いだ時も邪魔にならない仕様です。